無料相談コーナー
ミニQ&A
税理士を目指すあなた
紛議の調停
体験記
石川県 C税理士
合格発表の日
12月8日、勤務先の所長が官報を買ってきてくれました。自分の名前があるのを発見したとき、家族はじめ応援してくれた皆様へ良い報告ができる、もう専門学校の学費を払わなくてもいい、などいろんな意味でホッとしたのを今でも鮮明に覚えています。

きっかけ(会社員の頃)
28歳の頃通信関係の会社に勤務しており、横浜で営業に従事しておりました。得意先の社長と話をする中で、「通信以外にもっと経営に踏み込んだ話ができるようになりたい」と思うようになり、たまたま書店で簿記の教科書を手にしたのが簿記・会計に興味を持つきっかけでした。また、本格的に税理士を目指そうと思ったのは、「簿記検定(2級)合格後、簿記関係の最高レベルの資格に挑戦してみたい」「勤めながらでも受験できそう」と思ったからです。勤務先の近くに専門学校がありましたのでそこに通い、幸運にも1年で簿記論、財務諸表論に合格することができました。その後本社に転勤することとなり、仕事が忙しく受験できない年もありましたが、仕事のボリュームをみながら受験できそうなときは専門学校に通い、近くに学校がないときは通信教育で受験をし、会社勤務中にあと2科目(固定資産税、消費税法)合格することができました。この頃の受験勉強は、平日は机に向かう時間が取れませんので、通勤時間に理論を暗記し、休日に計算問題をまとめて、というパターンでしたが、受験勉強が(仕事に対して)気分転換になっていたように思います。

税理士事務所への転職
4科目を合格した後、転職を意識するようになりました。職場の上司から慰留されるなどいろいろと悩み、また、いろんな方々に相談しましたが、最終的に「自分は開業税理士になりたい」という思いから、18年間勤務した会社を退職し、税理士事務所に勤務することとしました。
会社時代経理部門に勤務したことがなかったため最初は大変戸惑いましたが、事務所の皆さんには手取り足取り実務を教えていただき大変感謝しております。そのような中で最後の1科目(法人税法)にようやく合格することができました。受験勉強は以前と同じ専門学校の通信教育を受講しておりましたが、仕事の中で疑問に思ったことを教科書で確認できたことが知識の幅を広げ、記憶にも残してくれたのかな、と思っています。また、会社時代より受験勉強の時間は多く取れましたが、仕事と重なることからモチベーションの維持に最初は迷いましたが、休日に図書館まで歩きながら理論を暗記するなどして、気分転換を図っていました。

これから受験される方に
特に仕事をしながら受験される方は、時間とストレスの配分が大きな課題になるかと思います。私は通勤時間や図書館に向かう道のりを勉強とストレス発散の時間となるように心がけておりました。皆さんご自身に合ったスタイルを見つけ、充実した受験期間をお過ごしになり、合格されることをお祈りしています。
富山県 A税理士 H14年合格・H15年開業
開業して2年半~
長い受験時代が終わった翌年の3月に、独立開業することにしました。独立開業に迷いはありませんでした。
開業後の見通しがあったわけではありませんが、開業税理士としての過ごせる時間は、開業を遅らせれば遅らせるほど短くなり、お金のあまり要らない若いうちに開業したいと思っていましたし、受験時代から開業したいと考えていたので、開業資金もコツコツと貯めていました。
開業時の事務所の備品などはインターネットや、激安店を利用して揃え、特に会計ソフトや税法ソフトは一度選ぶと後から変更することは中々困難なため値段と機能を比較し随分悩みました。

2件でスタート
開業時には勤務していた事務所から2件のお客様を譲り受け、ゼロからのスタートではありませんでした。
それでもお客様が増えるまでの間は食べていかなくてはいけないので、専門学校・商工会・金融機関などの講師をしました。
税理士会や税務署からの仕事もそれなりにあり記帳指導や、税務相談会、特に消費税法の改正に伴いあちこちで講師をしました。
専門学校の講師は場所が遠くて1年ぐらいで辞めたのですが、今は法人会や農業所得者向けの講師を務めさせて頂いています。

やっぱり勉強
開業当初は時間が沢山あったので、税理士会の研修や若い税理士との勉強会にも殆ど参加しました。この勉強会で知り合った若い税理士の方々とは税法の勉強だけではなく、開業の時期も似ていることから事務所経営上の悩みもお互いに相談しあったりして、勉強以外の輪が出来たことは、とても嬉しかったです。
最近はお互いに忙しく前よりは会えないのですが、研修会へ行けば近況を報告しあい、お互いの生存を確認します。

妻と二人三脚
また私の事務所には妻が補助税理士として登録しています。
私より5年早く合格していたのですが結婚や出産などで登録が遅れてしまい、私の事務所に1年目の後半から入所しています。
お互い得意分野も違い、私は講師や外でお客様と話したり、事務所の方針を決めたりすることが好きで。妻は事務所でじっくりと調べたり、まとめたりする事が得意で、事務所内のことは殆どお任せ状態です。繁忙期には無料で夜遅くまで仕事をしてくれます。夫婦で資格を持って仕事をしていると、人に覚えていただくことが多いので、嬉しい誤算です。
開業してからは休日が少なくなり、時間が不規則で子供との時間があまり取れなくなったのですが、空いた時間を見つけては無理矢理旅行の計画をたてて強行スケジュールの旅へ出かけます。前は休日の使い方はとても下手くそだったのですが、あるドラマを見てからは子供との時間がとても大切なものと感じ、時間の管理は上手になったと思います。
最近は話したこともない近所の方から相談をされたり、私の祖父と同じぐらいの方と話をしたりするのがとても楽しいです。何かやっと社会の一員になれた気がします。
B税理士 H15年合格・H16年登録 (S47年生・女性)
1年1科目
私が税理士を目指すようになったのは、大学を卒業してからです。一年一科目・五年で終わらせるという計画を立てました。
一年目・簿記論、二年目・財務諸表論は、仕事をしながら、なんとかクリアしました。
三年目の相続税法の途中で、一年一科目の目標を達成するため、仕事を辞めて一年半専念して、三年目・相続税法、四年目・所得税法をクリア。
五年目の消費税法は、再び仕事をしながら勉強しました。
五年目は残念ながら不合格でしたが、六年目・消費税法合格!
これが私の官報合格までの経過です。

勉強仲間と共に
私は相続税法・所得税法・消費税法を選択しました。相続税法を選んだ理由は、興味があった、その一言です。
何をするにもそうだと思いますが、興味があればやる気も出るし、進歩も早いと思います。所得税法を選んだ理由は、相続・贈与に関連してくるという事、身近である事と、やはり興味があったという事です。
消費税法を選んだ理由は、前の二つとは違って、実務を意識しました。

 勉強でとても効果があった事は、模擬試験が終わると必ず、仲間と反省会をしたことです。
自分はこんな間違いしてしまったとか、こんな理論を書いたけどどうだろう?とか、解説を読んでも理解できなくて教えあったりとか。教え合う仲間がいるという事は心強いものです。

自分を信じて「絶対の合格!」
六年の受験生活の間には、思うように勉強が進まず悩んだり、逃げ出したいと思ったこともありました。専念する道を選んだことに疑問を感じました。しかし、その時その時で精一杯考えて出した結論ですから、自分を信じて突き進むしかありません。地道に、まっしぐらにがんばってきたこの六年は、今後の私の人生において、強みになると思います。  合格の秘訣、ずばり「絶対合格する!」という強い意志です。今まで努力してきた自分を信じて。